【独学で翻訳者に】おすすめ本「翻訳の布石と定石」レビュー

当ページのリンクには広告が含まれています。

この記事は、以下のような疑問がある方にお勧めです。

独学で翻訳者になりたい。翻訳の勉強におすすめの本は?
翻訳の布石と定石が気になるけど、実際どんな本?

英語を使った副業ができたらな…。

翻訳スキルを身につけて、在宅で家事育児と両立しながら収入を得れたらな…。

という思いから、未経験からスタートし、現在は徐々に仕事で翻訳を任されるようになりました。

今回は、独学で翻訳者を目指す方におすすめ本として多くのプロ翻訳者が薦めており、実務翻訳の必読書となっている「翻訳の布石と定石」についてご紹介します。

目次

翻訳の布石と定石

概要

著者は、翻訳学校サン・フレア アカデミー学院長岡田信弘氏。サン・フレア アカデミーHPに翻訳の泉として翻訳のコツ等を掲載しており、それを基礎に本として体系的にとりまとめたものです。

そのため、実際に本に書かれている内容は、「翻訳の泉」と重複している部分もあり、訳例や解説方法なども同じスタイルで書かれています。

この本がどのような本かは、翻訳の泉を読むと掴めると思います。

サン・フレアアカデミーについては、下記の記事で紹介しています。

費用

全320ぺージで費用は、以下のとおりです。

単行本2,860円
Kindle版2,310円
Amazonの価格

翻訳学校は、8~13万円/講座するので、少額投資で済むのは独学の良いところですね。

私は、Kindle版を購入しました。たまにKindle版だと本の各ページをただPDF化しただけのものがあり、文字の拡大やマーカーなどができずに見にくいものもありますが、本書はそのようなこともなくKindle版でも全く問題ありませんでした。

この本で学べること

この本で学べることや、本の流れなどについて4点をまとめました。

  • 英語を日本語に訳す英日翻訳
     ※日→英の翻訳には触れていないので注意
  • 流れ:ポイントの説明直訳と自然な訳の比較解説練習問題
  • 無生物主語、名詞構文、能動・受動態など項目ごとに上記の流れで解説
  • ただ読むだけの本ではなく、自分で翻訳しながら読み進める
     →翻訳学校のテキストのようなイメージ

メリット・デメリット

メリット・デメリットをまとめると以下のとおりです。

メリットデメリット
具体的な翻訳スキルを学べる
練習問題あり→翻訳学校のテキストのように学べる
化学、ITなど技術分野の例文が多い(理系向き)
読み終わるまでに時間がかかる
ビジネスなどの文系分野の例文がない

メリット

具体的な翻訳スキルが学べる

無生物主語や名詞構文など直訳だと違和感があるけど、なかなか良い日本語が見つからない英文の自然な訳し方を具体的に学べます。例えば、このパターンは、主語の後に「~によって」を補うと上手く訳せるなど、細かく丁寧に解説されています。

練習問題あり

練習問題は、各項目ごとに練習問題Ⅰ(複数問)と練習問題Ⅱ(複数問)があります。練習問題Ⅰはヒントつき、練習問題Ⅱは自力で解くようになっていて、段階的に翻訳を実践練習できます。アウトプットをすることでより理解が深まります。

技術分野の例文が多い

解説や練習問題の例文は、化学、物理、IT、機械などの技術分野から抜粋されており、専門用語の訳し方も勉強になります。

デメリット

読み終わるまでに時間がかかる

320頁とボリュームがあり、さらに練習問題を自分で解いて答え合わせをしながら読み進めると、読み終わるまでにかなりの時間が必要です。辞書替わりに必要な部分のみを読む、1日1時間と決めてコツコツ読み進めるなど工夫して本書を使いこなせると良いですね。

ビジネスなどの文系の例文がない

ビジネス、契約書、法律系などの文系分野の例題はありませんが、本書で紹介されている翻訳スキルは分野問わず役に立ちます。ただ、物理や化学といった分野の例文が多いため、文系の方には例文の日本語を読んでも内容を理解しにくく、読むのをあきらめてしまう方もいるようです。

まとめ

今回は、独学で翻訳者を目指す方におすすめ本として多くのプロ翻訳者が薦めており、実務翻訳の必読書となっている「翻訳の布石と定石」について、実際に読んでみた感想やメリット・デメリットをご紹介しました。理系分野を専門としている方には特におすすめです。

以上、最後までお読みいただきありがとうございました。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次