この記事は、以下のような疑問がある方にお勧めです。
・フェロー・アカデミーの口コミ、評判は?
・受講生の年齢層や英語力は?
・受講して翻訳スキルは身についくのか?
・宿題にかかる時間は?(仕事しながらできるか?)
・受講のメリット・デメリットは?
2023年にフェロー・アカデミーの講座の1つである「実務基礎講座」を受講しました。
受講した結論として、「受講してよかった」です。
ただ、受講前に上記の疑問がありながら受講申込をするのに戸惑いもありました。また、受講にはメリットだけでなく、デメリットもはあると感じたため、実際に受講して分かったことをご紹介しようと思います。
受講のきっかけ
受講のきっかけは、「英語が活かせる翻訳を副業にできないか」と思ったことです。
企業勤めの場合、転勤があったり、出社する必要があるため場所に縛られずにできる仕事を身につけたいと思いました。
英語には自信がありましたが、翻訳は未経験でした。
状況として
- 翻訳スキルの身につけ方がわからない。
- 未経験者が応募可能な求人は少ない。
ということで、翻訳の専門学校「フェロー・アカデミー」を受講し、併設されている「アメリア」という未経験者応募可の求人掲載数が多い翻訳者ネットワークに登録し、業界リサーチも兼ねて勉強しました。
フェロー・アカデミー講座概要
コース・料金・受講期間・レベルについて
フェロー・アカデミーは1975年創立の大手の翻訳専門学校です。
フェロー・アカデミーには、有料の翻訳求人サイトである「アメリア」を併設しています。イメージとしては、リクナビやマイナビのように求人検索が可能なサイトです。求人検索のみならず、翻訳者同士の情報交換や、翻訳スキルアップに向けた添削ありの翻訳テストなども実施されており、翻訳に関する情報収集に活用できます。
フェロー・アカデミーで翻訳のスキルを身につけ、アメリアで仕事につなげるといった流れにもっていける環境を整えているのが売りです。
フェロー・アカデミーのコースやレベル、学習環境は以下の通りです。
【学習環境】通学・オンライン講座 or 通信講座
【コース】①実務翻訳 ②出版翻訳 ③映像翻訳
【レベル】入門、初級、中級、上級
※コースにはカレッジコースやベーシックコースなどもあり
例えば、一番求人数の多い実務翻訳の料金や受講期間は以下のとおりです(通学・オンライン講座の場合)。
入門 | 初級 | 中級、上級 | |
料金 | 129,800円 | 132,000円 | 講座内容(契約書、メディカルなど)によって料金、回数、受講頻度が異なる |
授業時間 | 2時間 | 2時間 | |
授業回数 | 12回 | 12回 | |
頻度 | 週1 | 週1 | |
受講期間 | 約3か月 | 約3か月 | |
講座の目標 | 正しい英文解釈を身につけるための文法力強化 | あらゆるジャンルに欠かせない翻訳スキルの基礎を習得 | ジャンルごとの翻訳スキルの習得や難易度の高い文書への挑戦。 |
中級以上の料金は講座次第ですが、入門、中級は週1回、3か月間で約13万円です。
自分に合うレベルが分からない時
自分がどの入門~上級のどのレベルを受講すべきか分からない
という場合は、事前に受講レベル診断を受けることができます。
A4半分ぐらいの量の英文をもらって、日本語に翻訳したものを提出することでフェロー・アカデミー側がレベルを診断してくれるものです。
ただし、個人的には1点注意が必要だと感じたことがあったので、下方で注意点として記載しています。
学校説明会・体験授業
受講料が高額で、なかなか決断できない。
と思ったため、私は学校説明会に参加した上で判断しました。
フェロー・アカデミーは月1程度の頻度で60分のオンライン説明会があります。その後、運営側と個別面談し、質問しきれなかったことを聞いたり、情報収集しました。
また、90分間の「翻訳入門体験レッスン」を1,650円で受けることができます。費用はかかりますが、体験レッスン後に3,000円の割引クーポンを貰えます。受講を悩んでいる方は体験レッスンを受けてから判断するもの良いと思います。
受講した感想
私は、実務翻訳コース・初級の「実務基礎」という講座(オンライン)を受講しました。
選んだ理由は、3つあります。
- 一番需要のある実務翻訳が仕事に繋がりやすい
- 高額な費用を払って文法を勉強し直すのはもったいない(入門レベルは割愛)
- 翻訳未経験のため翻訳スキルの基礎をまず学びたい
と思ったからです。
受講生の年齢層・英語力は?
私が受講した際の受講生の年齢層や英語力については下記のとおりです。
受講クラスによって異なると思うので、ご参考までに。
・生徒数は10名弱
・年齢層は20代、30代、40代、50代と満遍なく
・男女比は女:男=4:3
・英語力はかなり高い(帰国子女、海外在住者、留学経験者など)
特に英語力はかなり高く、仕事や私生活で日常的に英語を使っている方や、留学経験がある方が多かったです。
授業の進め方は?
講座の全体の流れは、テキストの予習→課題提出→授業→復習といった形でした。
授業中に訳文を作成するのではなく、事前に訳文を作成した上で授業に臨み、授業の中で解説してもらいます。
宿題は大きく分けて
- 事前に提出して先生に添削してもらう課題
- 授業中に発表する課題(事前の提出・添削はなし)
の2種類があり、
②を授業中にメインで解説してもらいました。
実際の授業は2時間の間で下記のように進んでいきました(これも先生の方針によってまちまちかもしれません)。
自分の訳文と解答例だけでなく、他の受講生の訳文や訳出課程も知ることができ、視野が広がる点が良かったです。
テキストは分かりやすい?
翻訳未経験者にも分かりやすく、翻訳スキルだけでなく翻訳に対する「考え方」も学べてよかったです。
辞書替わりのように今後も参考書として使えると感じました。
課題にかかった時間は?
翻訳は未経験だったため、課題にはかなりの時間を要しました。
初回は予習~課題提出までに15時間ほどかかり、加えて復習に2時間ぐらいかかりました。
翻訳作業に慣れるまでは授業も含めて1週間に20時間は勉強時間を確保していました。
TOEICは900点以上ありましたが、翻訳は初めてで「英語力があるだけでは翻訳はできない」ことを痛感しました。
翻訳スキルは伸びた?成果は?
受講を通して翻訳スキルや考え方が学ぶことができ、受講前と比べると翻訳スキルは確かに伸びました。
ただ、仕事として翻訳ができるレベルには到達できず、あくまで基礎を身につけることができたといった感じです。
翻訳について学んだことで、仕事として翻訳ができるにようになるには、まだまだかかりそうだと感じました。
受講したメリット・デメリット
受講して感じたメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
〇 訳を確定するまでのプロセスを学べる(訳語の候補が複数ある場合の最終決定方法など) 〇 受講生特典として無料セミナー(CATツール、トライアルの流れby翻訳会社)などを受講できる。 〇 アメリアの会員になると割引がある | 〇 翻訳の基礎を学べる× 受講後すぐに翻訳者として仕事できるレベルにはならない。 | × 先生によって授業の質に差がある。
先生は、個人的には良い先生だと感じましたが、授業の質や進め方は先生次第でかなり差が出てしまうと感じました。
対策としては、先生からすべての翻訳スキルを絞り出す気持ちで、こちらから主体的に質問をすることです。テキストの内容以外でも仕事の流れや必要なツールなどについても質問すると良いと思います。
私は事前に提出した課題の最後に、質問事項をいくつか記載していました。授業に入る前に、質問に対する回答についてスライドで解説してもらえました。
受講生への特典で良かったこと
翻訳支援ツールの実習講座の無料受講
無料で翻訳支援ツール「Phrase」の実習講座(オンライン)を受講できました。
内容は、
- 翻訳支援ツール(CAT)とは?
- Phraseの操作練習
の2部構成で、翻訳支援ツールを初めて使用する人に向けて丁寧に解説してくれます。
練習用の翻訳文とPhraseのアカウントのID及びPWが提供され、講座の中で実際にPhraseを自分で操作して練習します。講座終了後も2週間はPhraseのアカウントを自由に使えたので、自主練習することができました。
翻訳を仕事にする場合は、CATツールは必須だと思うので良い機会でした。
アメリア入会金が無料
受講申込時に翻訳者ネットワーク「アメリア」
受講時の注意点
注意点は、運営側のカモにならないことです。
前述のとおり、レベル別で入門~上級までコースが分かれています。
事前にレベルチェックテストを受けることができますが、英語に自信のある方は入門は飛ばして初級から(あるは能力に応じてそれ以上)で全然問題ないと思います。
運営側としては、もちろん入門からスタートし、初級、中級、上級と受講してもらった方が利益がでます。
チェックテストを受けて、入門からの受講を勧めれることもあると思いますが、初級でも翻訳を仕事とするレベルには達しないですし、自分の現在のレベルはご自身である程度把握できていると思います。目指したいレベルからコースを選ぶのも良いと思います。
【無料】資料請求の手順
フェロー・アカデミーの強みやコースの詳細などは、無料で資料請求できます。資料は郵送ではなく、メールアドレス宛に電子データで届きますので、すぐに内容を確認できます。
資料請求の手順は下記のとおりです。
まとめ
今回は、
フェローアカデミーの翻訳講座の受講レビューとして、
受講した成果、受講生の年齢層・英語力、授業の流れ、課題量、メリット・デメリット、注意点等についてご紹介しました。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント